「相手が田中のカーチャンだったら」と考えたら?
初めは読んでなんも思わなかったけど、ブコメが女性客非難の嵐でちょっとかわいそうだ。
まずこの手の報告は相手の弁護がないから、結構言いたい放題になる。
その時点で「なんとも言えない」というやや良心的なコメントもあるけれど、個人的には寄稿者がもう少し人類に優しければ良いんじゃないかと感じた。
本題
前提として、僕は人間の存在価値のパラメータは「人を愛する能力があるか」の一つだけで十分だと思っている。
なぜそうなのかは、別の記事に書く。
さて、その上で人を愛せる人であればどうするか?と考えたい。
僕は人を愛せる人は、他人を親友のように思えるはずだと考えいる。
今回の例だと、この「席譲ってくれ」といってきた女性は寄稿者にとって完全に他人である。
寄稿者は「お断りします」の一言で締めた。ここまでが事実。
何を言ってるのかわからな案件なんだけど、さっき乗ってきた人に、家族ひとまとめに座りたいんで、よかったら指定席の場所を替わってもらえませんかと言われたのね。で、どの席と替わればいいんですか?と訊ねたら、「いえ、こっちは指定は取ってないんですけど」ってそら断るわ。
— 椹野道流 (@MichiruF) 2016年10月1日
https://twitter.com/MichiruF/status/782347506084569089
他人を親友のように思える人ならどうするか?
ここで「相手が(10年来の親友である)田中のカーチャンだったら」と妄想してみる
女性「家族ひとまとめに座りたいんで、よかったら指定席の場所を替わってもらえませんか?」
A「あ、え、・・・って田中のカーチャン!!」
女性「あら、Aくんおひさしぶりね」
===世間話は省略===
A「え?どうしたの?」
女性「いや実は姪っ子とおばあちゃんと3人なんだけど、3人で座れないかしら?」
A「あーそうなんだ、俺の席だったら譲ってもいいけど、おばさんの席は?」
女性「いや私たちは自由席なのよ」
A「そうなの!?だめだよそれじゃあ、ここ指定席の車両だから!座っちゃダメだよ!
自由席の車両だったらちゃんとお願いすれば交代してくれるよきっと」
女性「そうかしら。。」
A「自由席の車両なら、3席の内1席だけ座ってるところの、その人の移動先用意してコーヒーでも買ってあげれば納得してくれるよ。なんなら俺も一緒に行くよ。」
女性「ええそんな悪いわよー」
・・・とまあこういうやりとりが続くだろうと妄想したのだけれど、
大事なのは相手の女性が「指定席の人と交渉しているという事実を認識していないかもしれない」ということ。
寄稿者の「お断りします」の一言では勘違いしたまま別の人に話しかけているかもしれない。
だからその勘違いをしていないか確認するためにも、
第一に「ここは指定席の車両ですよ」という情報を与えるべきだ。
女性が「指定席の車両と承知で交渉している」と言ったら、(相当非常識だけど)
第二に「その交渉は一般的に成立しないから無駄だ」という情報を与えるべきだ。
そして「じゃあどうすれば?」という表情で困っていたなら、
第三に「自由席の車両で交渉してみてはどうか?」と提案するのがよい。
これが親友への態度だろう、と思う。
家族連れ「まとまって座りたいので指定席の場所を替わって欲しい」私「ではどの席と替われば?」その返答 - Togetterまとめ
「指定席の車両での席交換は他の方でもご納得されにくいはずなので、自由席の車両で交渉してみてはいかがですか?」まで添えて欲しいかな。本当に非常識と分からない人だっている。それを叩くのは貧困叩きと一緒。
2016/10/03 19:07
↑あんまし共感されなかった自分のブコメ
相手の女性、無知だ、非常識だって叩かれまくってるけど、
そもそもそういう人が少ないこの世の中ってすげえことだと思うよ。
みーんな常識があって、国民があうんの呼吸でスムーズに生活できるって相当ハイレベルな義務教育だよ。
だからその生活を送れる日々に感謝しないと。おしまい